着付け教室で取得を目指せる資格とは?代表的な種類を確認しよう!
着付け教室に通うと、着物に関するいくつかの資格が取得できるのをご存じでしょうか。民間の団体から認定される資格や、国家資格である「着付け技能士」の資格が取得できる着付け教室があります。こちらの記事では、着付け教室で資格を取得した際のメリット、着付け教室選びで確認しておくべき点について紹介します。
着付けの資格を取得するメリット
着付け教室の案内などを確認していると、着付けの資格取得ができることを宣伝している場合があるようです。資格を取得するには、テキスト代や受験料がかかることがあるので、資格取得するべきか悩むこともあるでしょう。では、着付けの資格を取得するメリットにはどのような点があるのか、紹介します。
■着付けの仕事ができる
着付け教室に通って、着付けの資格を取得すれば、着付け師として活動できます。結婚式や成人式などで着付け師は必要な存在です。
たとえば、結婚式場や着物レンタル店、呉服店や美容院に勤務して、結婚式や成人式の際などのイベント時に、着付けを担当するケースが一般的です。
■着付け教室を開業できる
着付けの資格を持っていれば、自分で着付け教室を開くのも可能となります。テナントを借りて教室を開いたり、自宅で着付けを教えたりして活動できます。
たとえば、出張着付けサービスなどであれば、初期投資やテナント料も抑えられるので、より手軽に着物教室をスタートさせることができるようです。
■美容室などで重宝される
現在、美容室で勤務している方、これから美容室で働きたいと思っている方は、着付けの資格を持っておくと、仕事に生かすことができます。たとえば、花火大会や成人式など、売り上げが見込めるイベントがある時には、お店側からも重宝されるうえ、高いスキルを持っていることをアピールできます。
着付けを担当したことがきっかけとなり、自分の顧客取得にもつながるかもしれません。また、どこの美容室でも着付けができる人材は欲しいので、転職もスムーズにいくことでしょう。
着付け教室で取得を目指せる資格とは?
着付け教室で取得できる資格は、大きく2種類に分けられます。ひとつは、国家資格である「着付け技能士」、もうひとつは、民間の団体や協会が独自に発行している資格です。それぞれの特徴は、以下の通りです。
■着付け技能士
着付け技能士は、「一般社団法人全日本着付け技能センター」が実施する、着付け技能検定試験に合格した人に与えられる資格。2009年から始まった比較的新しい資格です。1級と2級があり、受験資格がそれぞれことなるので確認しておきましょう。
試験内容は、学科試験と実技試験が実施されます。学科試験では、着物の歴史やたたみ方、織物の知識や染色の知識の問題が出題されます。実技試験では、決められた時間内に着付けができるかどうかのテストが実施されるようです。
■着付け技能士の他の資格
着付け技能士の他に、「きものコンサルタント」「着物免許」「きもの文化検定」など、民間の団体がそれぞれに認定している着付けの資格があります。
・着物コンサルタント…全日本きものコンサルタント協会が認定している資格です。装道礼法きもの学院のレッスンを受講すると取得できます。
・着物免許…京都きもの芸術文化協会が認定している資格です。ハクビ総合学院でレッスンを受講すると取得できます。
・きもの文化検定…全日本きもの振興会が認定している資格です。受験資格は、学歴・年齢・性別・国籍は問わず、どなたでも受験できます。
上記以外にも、さまざまな着物に関わる団体が、独自の着付け資格試験を行っています。
着付け教室を選ぶ上で確認しておくべき点
着付け教室は各地に何校もあるので、どこの着付け教室に通うべきか悩むこともあるでしょう。着付け教室選びに失敗しないために、確認しておくべき点について紹介します。
■目的にあった着付け教室を選ぶ
着付け教室を選ぶ際には、自分が着付けを学んで、何をしたいのかを明確にしておきましょう。「自分で着付けができるようになれば満足」という方もいれば、「着付け師になって活躍したい!」という目標を持っている方もいるでしょう。
着付け師を目指したい方は、その着付け教室でどのような資格が取得できるのかを、事前に確認しておく必要があります。また、着付け教室の卒業生が、資格を取得した後で、どのような進路に進んでいるのかも重要です。通う前に必ずリサーチや体験レッスンに行っておきましょう。
着付けの資格を持っていると、着付けの仕事に関われたり、自分で開業したりすることができます。着付けの資格は、国家資格である「着付け技能士」が有名ですが、その他にも、民間の団体が認定している資格が数多くあります。
着付け教室を選ぶ際には、自分が何を目標にして通うかを明確にしておくと失敗しにくいです。着付け教室に通い始めた後で後悔しないように、しっかりとリサーチしておきましょう。