着付け教室における販売会・展示会とは?参加する際の注意点も確認
着付け教室について調べていると、「販売は一切行っておりません」と謳っている着付け教室も多くあります。しかし、販売会や展示会で商品をすすめられたという話を聞くことも。着付け教室が主催する販売会や展示会は、どのようなことが行われるのか、紹介します。
着付け教室における販売会・展示会とは?
着付け教室における販売会・展示会は、レッスンのカリキュラムの中に組まれていることがあるようです。なぜ、販売会・展示会がレッスンの中で行われるのか。それは、多くの着物を直接見たり、触れたりすることで、着物の知識を学ぶためです。
たとえば、季節やTPOに合わせた着物の選び方、着物や帯の種類などは、販売会・展示会で、数多くの着物を直接見ながら学んだ方が、勉強になります。生徒の経験値をあげるために、展示会・販売会の機会を設けています。
■販売会・展示会の様子
販売会や展示会は、主催している着付け教室によって違いますが、通常の授業の後、または授業の中で、展示会会場に案内されて説明を受けたりするようです。展示会に着物をつくった作家さんなどが来た場合は、着物の制作過程などの話を聞けることもあります。
その後は、生徒が自由に着物を見て回る時間もあり、気になった着物があれば実際に着用してみることもあります。着物作家さんや、コーディネーターの方が近くにいる場合が多いので、着物のコーディネートを聞いたりもできるようです。
着付け教室が販売会・展示会を開催する理由
着付け教室が、販売会・展示会を開催する理由として、以下のような理由があげられます。
■運営元が着物の販売をしている
着付け教室でなぜ販売会が行われるのかというと、着付け教室の運営をしている会社が、着物の販売事業を行っているからです。とくに、呉服屋さんが行っている着付け教室では、展示会・販売会が頻繁に行われる傾向があります。
■授業料を抑えているので、販売して利益をあげたい
着物の販売を行っている会社が、着付け教室を開催している理由のひとつに、「着物を着る人を増やしたい」という思いがあるといわれています。最近では、着物を着る習慣がない方が増えているようです。着物を着る人が減ってしまうと、着物を販売している会社も事業が成り立たなくなってしまいます。
そこで、着物に触れてもらう機会を増やそうと着付け教室を開催しているのです。着付け教室のレッスン料を高額にすると生徒が集まらないので、レッスン料をワンコインなど、リーズナブルな価格に設定しています。
レッスン料を安くしても教室の運営には、講師料などの費用がかかるので、展示会を開催して少しでも利益を上げたいという思いが、運営側にあるといわれています。着付け教室に通っている方に着物を見てもらう機会があれば、着物が売れやすいというメリットがあり、着付け教室で展示会・販売会が開催されているのです。
着付け教室が主催する販売会・展示会に参加する際の注意点
着付け教室が主催している販売会・展示会は、さまざまな種類の着物や帯、道具などをみるよい機会です。中には、高級な着物や、めずらしい柄の帯などが展示されていることもあるので、勉強にもなります。
また、展示会・販売会が開催されると、同時にセミナーなどが行われることもあるので、着物について勉強できるメリットがあります。
しかし、展示会・販売会に参加する際には、注意しておくべき点もあるようです。こちらの章では、展示会・販売会に参加する際の注意点について紹介します。
■購入するつもりがなければあまり熱心に見すぎない
展示会・販売会に参加した時に、着物を購入するつもりがなければ、あまり熱心に見すぎないように、心にとどめておきましょう。
展示会・販売会の時は、スタッフは購入してもらいたいという意思があります。スタッフ側の気持ちになれば、目の前に着物を熱心にみている生徒がいれば、どうしても購入をすすめたくなってしまうものです。
もしも、「あまり話しかけてほしくない」と思っている場合は、さらっと見て回るような気持ちで参加する方がよいかもしれません。
■はっきりと意思表示をする
「こちらすごく素敵な着物ですよ」と話しかけられてしまうと、そのまま話を聞いてしまう方も多いのではないでしょうか。購入するつもりがないのであれば、はっきりと購入しない意思を伝えることが大切です。
たとえば、「自分の好みではない」「結構です」など、言葉にして伝えれば、スタッフもそれ以上はすすめてこないでしょう。後で後悔しないように、意思表示はしっかりと行うことをおすすめします。
着付け教室の展示会・販売会は、レッスンの一環として開催されています。たくさんの着物や帯に触れるよい機会です。一方で、主催者側には、着物を購入してほしい意図もあるので、購入をすすめられることもあります。購入したくない場合は、その意思をしっかり伝えることが大切です。