着付け教室に通うとどんな資格を得られる?代表的な資格をご紹介!

公開日:2022/05/15   最終更新日:2022/05/30

資格

普段着として着用されることは少ない着物ですが、イベントや結婚式などの衣装としては人気があります。着物を着るには知識と技術が必要であり、ひとりで着られるようになるためにスクールに通う方も珍しくありません。そこで本記事では、スクールに通うと取得を目指せる資格について紹介します。

着付講師認定証

着物は日本の伝統的な衣装であり「KIMONO」として、国際的にも通用する存在です。洋服文化が浸透している現代では、着物を普段着として着用する機会は少なくなっていますが、イベントや結婚式などでは根強い人気があります。ただし、着物は知識や技術がないと自分で着ることはできません。そのため、着物を着る機会があるたびに、プロに依頼している方も多いのではないでしょうか。

しかし、日本の伝統的な衣装を自分で着られるようになりたい、娘に着物を着せたいなど、さまざまなニーズから着付けを学ぶ人は少なくありません。技術や知識を習得するためにはスクールに通うことが一般的であり、学びたい内容のカリキュラムを受講。そして、カリキュラムを受講しているうちに、資格の取得を目指したいと考える方も一定数います。

もちろん、スクールでも資格の取得を支援していますが、資格にもさまざまな種類があるため、目的に応じて最適な種類の取得を目指すことが大切です。また、スクールによって取得できる資格が異なるため、どのような資格を取得したいかによって通うスクールを検討するようにしましょう。

たとえば、着付講師認定証という資格は、三級・二級・一級の3つに階級がわかれています。三級はスクールでカリキュラムを修了し、実技と技能試験に合格すると取得できます。三級は自分で着ものが着られること、二級は留袖や振袖の着方などより高度な技術が求められます。そして、一級は生徒に教える講師としての技術やノウハウ、教室を運営するための知識が必要です。

着物免許

文部科学省が認定している「財団法人民族衣装文化普及協会」が推薦を行い「京都きもの芸術文化協会」が認定を行っている資格のことです。着物免許を取得すると、着付けの技術はもちろん、メイクや立ち居振る舞いに関する知識・技術も習得できます。

また、階級が5段階にわかれており、五級が初心者向け、四級ではきもの国際免許の取得が可能です。さらに、三級を取得すると教室を開けます。二級や一級では、人に着物を着せる着付け師として、認定を受けることができます。

きもの講師資格

きもの講師資格は4つの階級にわかれており、三級はひとりで着ものを着用できる技術があれば、取得可能です。二級では、他人に着物を着せる技術が求められます。そして、准一級では礼装に関する技術を習得すると合格。さらに高度な技術や知識が求められるのが一級で、一級を取得するとキャリアアップすることができます。

着付け技能士

着付け技能士は、数ある着付けに関する資格のなかで唯一の国家資格です。厚生労働省が認可を行っており、知識や技術だけでなく、受検資格として実務経験が必要になるのが特徴です。具体的には一級が実務経験5年以上、二級が実務経験2年以上で受験資格を得られます。

試験は全日本着付け技能センターが実施しています。試験に合格するには、着付けに関する知識が充分にあることはもちろん、着物の歴史やこまかな着物の部位の名称などの知識も必要となります。

取得難易度が高く、受検資格にも制限がある分、合格できると価値のある資格だといえるでしょう。ひとりでスクールを開きたい、着付け師としてキャリアアップを目指しているという方は、取得を目指してみてください。

着付けの資格はほとんどが民間資格

着付けに関する資格にはさまざまな種類がありますが、ほとんどが民間資格です。民間資格とは、民間の団体や企業が運営・認定している資格のこと。一方、国家資格は一般的に国の法律に基づき、知識や技術の水準が一定の水準以上であることを国が認める資格のことです。

国家資格は合格難易度の高い資格が多い傾向にあります。国家資格を取得すると、分野に関する専門性や技術が高いと判断してもらえることが多く、キャリアアップにつながる可能性が高いです。ただし、民間資格と国家資格に優劣があるわけではありません。

 

日本の伝統衣装ある着物は、他人に着物を着せたり、自分で着用したりするには知識と技術が必要です。そこで、技術や知識を習得できるのが着付けスクールです。スクールに通っている方の中には、技術や知識を追求したい、スクールを開きたいなどの理由から資格の取得を目指す方が一定数います。ただし、着付けに関する資格にもさまざまな種類があるので、資格取得の目的や理由を明確にして、受検する資格を選択するようにしましょう。そして、資格の取得を通じてキャリアアップになったり、目標としているスクールの開業につながったりする可能性があります。

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