着物着用時の食事マナーをチェック!注意点はどんなところ?

公開日:2023/05/15   最終更新日:2023/04/25


なかなか着物で食事をする機会はないものです。しかし、着物で食事するときがきた場合、どのようなことに気をつけたらよいのでしょうか?本記事では、着物着用時の食事マナーのポイント、食事中にやってはいけないNGマナーを解説していきます。また、食事の際にもっていると役立つアイテムも解説しているので、参考にしてみてください。

着物着用時の食事マナー

着物着用で食事する際、着物を汚さないように気をつけることを意識しましょう。手軽に汚れを防いでくれるアイテムとして、ナプキンがあります。ナプキンは膝にかけるイメージが強いですが、着物のときは胸元に添えて食事エプロンのようにします。その際、ナプキンがずれ落ちないように、衿の合わせに挟んでおくとよいでしょう。

また、膝を気にする場合はナプキンの両端を帯びに挟むと、しっかりと固定できます。椅子に座るときは、深く座るのではなく浅く座り、背もたれが帯びに当たらないように気をつけましょう。背もたれにもたれかかってしまうと、帯が崩れてしまう可能性があるため、食事中は背もたれに注意します。

一方で、日本料理の席は椅子に座る形ではなく、和室で正座する場合も。正座する際は、右足を少し後ろにして、右手で着物の前部分をつまみ軽く引き上げましょう。この動作をするだけで、太ももあたり部分の布地に隙間ができて、座ったときに着物が引っ張られずに座れます。

そのほかに気をつけたい点は、遠くのお皿に手を伸ばすときは、お皿を取る反対の手で着物の袖を押さえながら取りましょう。袖は長いので、気がつかないうちに汚れてしまったということになるかもしれません。

着物を着て食事をする際にやりがちなNGマナー

ここでは、着物着用時の食事の際にやりがちなNGマナーをご紹介します。

背中を丸くして食べない

人によっては食事するとき、口をお皿に近づけて食べる人がいます。しかし、このやり方は犬食いと呼ばれ、周囲からよい印象をもたれにくくなります。料理を口にする際は、お皿を口に近づけて食べましょう。また、下を向いてばかりの食事では暗い印象を受けるため、背筋を伸ばして表情が周囲に見えるように意識すると、さらに美しい食事スタイルが完成します。

受け取ってそのまま食べない

料理をよそってもらったあと、受け取って食べることはマナー違反です。お皿を受け取ったら、一度テーブルの上に置いてから、再びお皿をもち直して食べましょう。

お箸の使い方にはとくに気をつける

着物に限らずですが、食事の際にもっとも気をつけたいマナーはお箸の使い方です。自分はやっていないと思っていても、いつの間にかNGマナーをしているかもしれません。

まず、多く見られるのが迷い箸です。たくさんの食事が並んでいると、どの食事にしようか悩みます。悩みだけなら問題ありませんが、お箸をもちながら料理の上で悩む動作は控えましょう。考えると気は、お箸を置いて目で確認しながら食べるものを決めるように心がけます。

次に渡し箸です。食事中に食器の上にお箸を置く人は意外と多く見られます。お皿の上にお箸を置く動作は「ごちそうさま」を意味するため、まだ食事を続ける場合は必ず箸置きにお箸を置きましょう。もし、箸置きがない場合は箸袋を代用します。

着物を着て食事をする際に用意しておくと役立つアイテム

食事のときに活用できるアイテムとして、ナプキンを紹介しましたが、場合によってはナプキンがないこともあります。ここでは、ナプキンの代用アイテムや持参しておくと役立つアイテムを紹介します。

大きめのハンカチ

ナプキンがない場合は、大きめのハンカチで代用できます。使い方もナプキンと同じで帯びに挟んだり衿に挟んだりします。また、コンパクトサイズの風呂敷でも可能です。風呂敷であれば、着物の雰囲気とマッチするため、見た目の違和感がほとんどありません。

着物用エプロン

しっかり着物を守りたい人は、着物用のエプロンを活用しましょう。衿部分から膝までをカバーしてくれるため、こぼれて着物が汚れる心配を防ぎます。種類やデザインも多く、着物のデザインと似合うエプロンを見つけて、アクセントにして楽しむことも可能です。

着物用クリップ

着付けの際に使われるクリップですが、クリップ部分にゴムが付いているので、着物に跡がつくことなく使用できます。衿元にナプキンやハンカチなどを挟むことが気になる場合は、クリップで留めるとよいでしょう。衿に挟むよりもしっかりと固定できるので、ずれ落ちる心配はありません。

万が一、食事中に着物を汚してしまった際の対処法

さまざまなアイテムを活用したり気をつけながら食事を進めたりしていても、汚れてしまう場合もあります。もしも汚してしまったときは、ハンカチで軽く押さえて、こすらずに拭き取りましょう。こすり続けると、着物がダメージを受けたり汚れが広がったりするため、必ず優しく拭き取ります。

紹介した拭き取り以外の方法は行わずに、着物専門のクリーニングに依頼しましょう。時間が経てば汚れも落ちにくくなるので、なるべく早くもち込むことが大切です。

まとめ

着物で食事するときは、着物が汚れないようにナプキンや大きめのハンカチなどで胸元や膝上を守りましょう。汚れを気にすることも大切ですが、食事のマナーも心がける必要があります。犬食いや迷い箸など、ついやってしまいがちな行動なので、ひとつひとつの動作を確認しながら食事を楽しみましょう。どんなに気をつけていても汚れることがあるため、その際はこすらずに、優しく拭き取ります。そして、早めにクリーニングへもち込みましょう。

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