着付け教室に通う際に用意するべき持ち物とは?初めはレンタルから!
着付け教室に通いたいとは思いつつも、着物や帯・小物を持っていない人も多いのではないでしょうか。着物を着る・着付けるには着物と帯・小物以外にも持っていると便利なアイテムもあります。そこで、着付け教室に通う際に用意するべき持ち物や、初心者向けに着物一式のレンタルをしている教室があるのかどうかについて解説します。
着付け教室に通う際に用意するべき持ち物
初級コースでは着物と帯・小物の無料レンタルをしている着付け教室もありますが、最低限用意しておくべきものはあるようです。
レンタルできるからと何も考えず受講すると第1回目の教室で用意すべきものが判明し、2回目の教室までにそれらを用意しなければなりません。自分の体型や使いやすさに合った持ち物を探すためにも、時間に余裕のある受講前にそろえておきましょう。
■肌着や足袋などは自分で用意する
親しい友人に服を借りるときでも、下着まで借りるのは抵抗があります。替えの下着がないときはコンビニで買うでしょう。着物のレンタルでも同じで、肌着や足袋など肌に直接触れるものは自分で用意します。
着付けにおいて肌着とされているものは「肌襦袢」と「裾除け」などです。足袋も同様で、個人のサイズに合わせる必要があるため自分で用意しましょう。
サイズの大きな人や小さな人は、用意されている数も限られているとも考えられます。教室によってはレンタルできないので注意しましょう。
最近の足袋は刺繍や柄が入っているデザインも多く、選ぶ楽しさもあります。派手な柄の足袋では着物との組み合わせが難しいこともあるため、真っ白な足袋か控えめな刺繍が施されている白地の足袋がおすすめです。
着付け時にあると便利な持ち物
着付け時にあると便利な持ち物は「補整用品」と「コーリンベルト」です。
着付には肌襦袢・裾除け・長襦袢・半衿・衿芯・腰紐・伊達締め・帯板・帯枕・帯揚げ・帯締め・足袋といった小物が必要です。もちろんこれらだけでも着付けはできますが、初めての方にとっては難しいでしょう。
着付けに慣れている人でも、体型を整えるための「補整用品」と着付け時に便利な「コーリンベルト」は必需品であることも多いです。
■補整用品
着物を着た時にシルエットがきれいに見える「寸胴型」に近づけるため、体型を補整するアイテムです。大きなバストを目立たなくする「和装ブラジャー」やくびれを目立たなくする「ヒップパット」「補整パット」などがあります。値段はそれぞれ1,000円台から5,000円台と幅が広いため、予算や求める機能に合わせて購入を検討してください。
これらはウエストが細い人や胸に厚みのない人、バストの大きな人など、多くの人が使用するアイテムです。ウエストのくびれはフェイスタオルで補整することも可能ですが、厚手のタオルを使用すると凹凸ができてしまい美しくありません。タオルでの補正は少々時間がかかってしまうため、補整用品は着付け時にあると便利なアイテムです。
■コーリンベルト
コーリンベルトとは着崩れを防ぐベルトです。長襦袢や衿・おはしょりを固定し、着付けを補助してくれます。長襦袢やおはしょりを固定するため、着付けが終わっても取り外すことはありません。着物をピッタリと美しく着るためにも便利な道具です。
■着物クリップ
衿の仮止め、帯を一時的に抑える際に着物クリップを使います。着付けは衿のすき間を少し開けたまま、帯の一部を抑えながら片手で次の手順に移るなど、「腕があと1本欲しい!」と思うような動作がいくつもあります。そんな時に着物クリップがあれば衿のずれ防止と両手が使える状態にできるため、着付け時にはあると便利なアイテムです。
仮止めをする道具のため、着付けが終わったら取りましょう。洗濯ばさみでも代用できますが、着物の生地を傷めてしまう恐れがあるため着物クリップがおすすめです。
近年の着付け教室は道具のレンタルをしているところも多い
全国にさまざまな着付け教室がありますが、着物・帯・小物のレンタルをしているところも多いです。レンタルがあればハードルも低くなり、着物を持っていない人でも通いやすくなります。
■着物・帯・小物のレンタル
その国の伝統衣装だからといって、すべての日本人家庭に着物があるわけではありません。西洋化が進んだ現代の日本では、着物を持っている家庭の方が少ないでしょう。
しかし「着付け教室に通えるのは着物を持っている人だけ」ではあまりにも悲しく、日本文化が衰退する原因にもなりかねません。そのようなことを懸念してか、着付け教室では着物・帯・小物のレンタルをしているケースが多いです。
■入会時に肌着や小物をプレゼントする教室もある
着物一式を持っていない初心者が対象のコースを設けている教室の中には、そのコース受講者を対象に入会時に肌着や小物などを、スターターキットとしてプレゼントしてくれるところがあります。
レッスンが始まる前に用意するものが必要なことはわかっているけれど、選び方や買う場所がわからない人はそのような教室を探すものよいでしょう。
着付け教室に通う際に用意すべきもの、着付け時にあれば便利な道具について解説しました。第1回のレッスン終了後に慌てて必要なものを購入するよりも、教室が始まる前に買えば余裕を持って準備できます。もっと早く知っておけばよかったと後悔しないためにも、とくに肌着や足袋などのアイテムは事前に準備しておきましょう。