着付け教室に通う時の服装はどうする?注意点を確認しよう!

公開日:2021/11/01   最終更新日:2021/10/29

着物が着てみたくて、いよいよ着付け教室に通うことになった。そんなとき、「どんな格好で行けばいいの?」「何を持っていけばいいの?」と悩んでしまう方も多いと思います。着物というと非日常なイメージがあり、つい構えてしまいますよね。今回はそんな方のために、着付け教室に通うときに注意すべき点をわかりやすくご紹介します。

着付け教室に通う際はどのような服装で行けばいい?

着付け教室に行く際の服装について、多くの方は「和装をするから特別な準備がいるのでは?」など気になることもあるかと思います。しかし、実際にはそんなことはなく、普段通りの服装で何も問題はありません。詳しく解説します。

基本的にはなんでもOK

着付け教室に行くとき何を着ていけばいいのか?という疑問について、結論からいえば、どんな服装で行ってもOKです。しかしあえていうなら、教室に到着したら必ず着物に着替えることになるため、脱ぎ着のしやすい服装が望ましいです。

グループレッスンの場合はとくに、着替えに時間がかかって周囲の人を待たせてしまうことにもなりかねないので注意しましょう。キャミソールなどをインナーとして着ていてもよいのですが、着物を着たときに見えないように、背中開きのものにしておくと見た目がキレイになります。

また教室を終えたあとそのまま着物で帰宅したくなる方も多く、その場合には洋服のように簡単に重ね着できないので、冬場などはとくに寒さ対策を万全にしておくことをおすすめします。

足元に関して

教室では足袋を履くことになります。足袋は親指の部分がわかれていて、普通の靴下やストッキングを身につけていると上から履くことができません。そのため、手間取ることがないようにあらかじめ靴下やストッキングを脱いでおくか、5本指のものにしておきましょう。

下着に関して

下着に関しては、着物の種類によっては透けてしまうことがあるので、あまり派手な色や形のものは避けたほうがよいでしょう。とはいえ、着物を着る時には下着の上に肌襦袢、長襦袢と重ね着していくため、それほど下着の線が透けることはないので、あまり神経質になる必要もありません。

ただし、補正下着をつけていくことはやめましょう。なぜなら着物をキレイに着こなすためには、身体の凹凸をなくす必要があり、そのためにも肌襦袢や長襦袢をつけているからです。

つまり身体に凹凸をつける補正下着とは目的が逆になってしまうので、着付けの邪魔になってしまうことがあります。そのため、バストアップのブラジャーやガードル、ウエストニッパー等は避けて、普通の下着で行くことをおすすめします

以上が着付け教室に通うときの服装の注意点になりますが、それぞれの教室によっては服装が指定されることがあるので、事前に確認しておくと安心ですね。

着付け教室に通う際に必要な持ち物

着物は準備するものがたくさんあって、通うとなると荷物が多くて大変そうですよね。ここからは、実際に必要な持ち物にはどんなものがあるのか、具体的に説明します。

着付け教室で最低限用意しなければいけないのは、「肌襦袢・裾除け・足袋」です。最近では「手ぶらでレッスン」ということで、会社帰りにも気軽に通えるといった教室もありますが、それでも肌襦袢・裾除け・足袋などは自分で用意しなければいけない場合が多いです。教室によってはすべて自分で用意しなければならないところもあるため、受講前にしっかり確認しておきましょう。

そして、まだ自分の着物を持っていないという方には、着物や小物類をすべて無料レンタルできるサービスを行っているところもあるのでチェックしてみてください。

また、必要なものをロッカーに預けておけるところもあるので、荷物を持ち歩きたくないという方は検討してみるとよいでしょう。

手ぶらOKのところがある一方で、自前の着物を持参しなければいけないところも多いです。理由としては、着物によって着付けの仕方が微妙に違ってくるため、やはり自分の着物で覚えるのが一番だからです。

それに自分の着物があれば自宅で練習することもできるため、なるべく購入しておきたいところです。ちなみに着付けにはたくさんの道具が必要で、以下に列挙するので参考にしてください。

着物(練習用には小紋や紬)・帯(一般的な着付けでは袋帯)・長襦袢・肌襦袢・裾除け(ワンピースとセパレートタイプあり)・タオル(補正用に使用)・衿芯・衿止め・腰紐・伊達締め・伊達巻き・帯板・帯枕・帯揚げ・着物クリップ・足袋・草履・バッグ

どんな着付け教室に通うべき?

服装や持ち物について一通り理解していただけたと思うため、あとはどの着付け教室を選ぶかという話です。たくさんある中から最適の着付け教室を選ぶ際のポイントについて説明します。

無料か有料か

無料の着付け教室は手軽で着付けの初歩を学べるので、とりあえずお試しでやってみたいという方に適しています。しかし受講料は無料となっていても、実際にはテキスト代や小物代が別途かかってくることも多いので注意してください。

有料の教室は、無料のものに比べると講師のレベルが高くカリキュラムも充実していることが多いです。入会金や受講料がある程度かかってしまいますが、しっかりと学んで上を目指したい方には向いています。

個別指導かグループレッスンか

個別指導で丁寧に教えてもらいたいのか、他の受講生と一緒に楽しく学びたいのか考えてみましょう。

個別指導や2名程度の少人数体制のクラスなら、まったくの初心者の方やグループレッスンについていくのが心配な方、自分のペースでゆっくり学びたい方でも安心です。個別指導は主に有料の教室で行われており、料金も少し割高にはなりますが、丁寧に教えてもらうことができるでしょう。

一方、グループレッスンにもよさがあります。着物に興味を持って集まった方たちなので、価値観にも共通するところがあって自然と盛り上がることもあるうえ、みんなで着物を着てお出かけをする機会などもあるので、着物をともに楽しめるよい友人ができるかもしれません。グループレッスンは5〜6名程度の規模が一般的で、みんなで和気あいあいと着物について学んでいくのは楽しいものです。

まずは無料体験してみるのがおすすめ

多くの着付け教室が無料体験レッスンを行っているため、実際に行ってみて講座の様子や雰囲気を味わってみるのが一番です。また講師の方との相性も非常に大事なのですが、それもよくわかるうえ、体験の際に疑問に思ったことを直接質問してみることで納得することも多いはずです。

まずは通いやすいお近くの着付け教室に気軽に足を運んでみてはいかがでしょうか。

 

今回は、実際に着付け教室に通うときの注意点と、着付け教室選びのポイントを紹介しました。服装に関しては基本的になんでもOKですが、強いていえば円滑に受講するため、着替えのしやすさを重視しておくとよいでしょう。

持ち物に関しては、肌襦袢や足袋など最低限必要なものについてお伝えしました。着物になじみのない初心者の方にとって着付け教室は敷居が高く感じるところもあるかもしれませんが、あまり形式にこだわらず今回の内容を参考に気軽に体験してみてくださいね。

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