子どもに着付けさせたいときはどうする?注意点も紹介

公開日:2023/09/15   最終更新日:2023/09/29

七五三や成人式など、子どもに着物を着せる機会は多くあります。しかし、着物の着付けは簡単ではありません。子どもに着付けを教えたいと思っても、どこで教えてもらえるのか、自宅でできるのか、どんな注意点があるのかなど、わからないことも多いでしょう。この記事では、子どもの着付けに関する情報を紹介します。

着付け教室は子どもも参加できる?

着物の着付けをプロに教えてもらう方法として、着付け教室があります。着付け教室では、基本的な着付けの手順やコツを学ぶことができます。しかし、すべての教室が子どものレッスンに対応しているわけではありません。子どもと一緒に参加したい場合は、事前に教室に問い合わせて確認する必要があります。

子どもに着付けを教えるメリットは何でしょうか?まず、親子で一緒に学ぶことで、楽しく和気あいあいとした雰囲気になります。また、子どもが自分で着物を着られるようになれば、親は手間が省けますし、子どもは自信がつきます。さらに、日本の伝統文化に触れることで、子どもの感性や教養が豊かになります。

都市部では多くの着付け教室が子どものレッスンに対応しています。料金や時間などは教室によって異なりますが、一般的には数千円から数万円程度で受講できます。また、レンタル着物や小物も用意されている場合が多いです。

子どもの着付けは自宅でもできる?

着付け教室に通うことが難しい場合や、自分でチャレンジしたい場合は、自宅でも子どもの着付けをすることができます。しかし、自宅で着付けをする場合は、必要な道具や小物を揃える必要があります。また、正しい手順やコツを知らないと、失敗したり時間がかかったりする可能性があります。

自宅で着付けをするためには、まず以下のような道具が必要です。

・肌着

・長襦袢

・腰ひも

・胸紐

・伊達締め

・帯板

・足袋

・草履

・着物

・帯

これら以外にも、年齢や性別によって必要な小物が異なります。例えば、3歳の女の子は被布や兵児帯などを用意する必要がありますし、5歳の男の子は羽織や袴などを用意する必要があります。7歳の女の子は作り帯や帯揚げなどを用意する必要があります。

着付けの方法は、年齢や性別によって異なりますが、基本的には以下のような手順で行います。

1.肌着と足袋を着せる

2.長襦袢を着せて肩揚げをする

3.着物を着せておはしょりを作る

4.腰ひもや胸紐などで着物を固定する

5.帯を締める

6.小物をつける

自宅で子どもの着付けを行う際には、慎重に準備し、手順を守ることが大切です。また、練習を重ねることで、着付けのスキルを向上させることができます。

子どもに着付けるときの注意点

子どもに着付けをするときは、以下のような注意点に気をつけましょう。

子どもの体型や好みに合わせる

子どもの体型は大人と違って成長過程にあります。そのため、大人用の着物や小物をそのまま使うと、サイズが合わなかったり、動きにくかったりする可能性があります。子ども用の着物や小物は、胴上げや肩揚げなどがあらかじめされていたり、柄や色が明るかったりすることが多いです。

子どもに合ったサイズやデザインのものを選ぶことで、快適に着物を着られます。また、子どもの好みも尊重してあげましょう。子どもが自分で選んだ着物や小物は、喜んで着てくれる可能性が高いです。

親が無理やり決めてしまうと、子どもは嫌々になってしまうかもしれません。親子で一緒に選ぶことで、楽しみながら準備できます。

子どもの気持ちや様子に配慮する

着物は普段着ない服装ですから、子どもは緊張したり不安になったりするかもしれません。とくに初めて着物を着る場合は、不慣れさから動きづらさや窮屈さを感じたり、帯が締め付けられたりすることがあります。そのようなときは、親が優しく声かけをしたり、気分転換をしたりしてあげましょう。

また、暑さや寒さにも注意してあげましょう。暑い場合は水分補給や休憩をさせてあげましょう。寒い場合は上着やストールなどで温めてあげましょう。

事前準備や時間配分をしっかりする

自宅で着付けをする場合は、事前準備や時間配分が重要です。必要な道具や小物を準備しておくことで、当日の着付けがスムーズにできます。

また、着付けには時間がかかることもありますので、余裕をもって行動しましょう。着付けに慣れていない場合は、1時間から2時間程度は見積もっておくとよいでしょう。また、着物を着た後は、髪型やメイクなども整える必要がありますので、その時間も考慮しておきましょう。

まとめ

この記事では、子どもに着付けを教えたいときの方法や注意点について紹介しました。子どもに着付けを教える方法としては、着付け教室に通うことや自宅で着付けをすることがあります。

着付け教室に通う場合は、事前に教室に問い合わせて子どものレッスンに対応しているか確認する必要があります。自宅で着付けをする場合は、必要な道具や小物を準備しておく必要があります。

子どもに着付けをするときの注意点としては、子どもの体型や好みに合わせることや、子どもの気持ちや様子に配慮することや、事前準備や時間配分をしっかりすることなどがあります。子どもに着物を着せることは、親子の思い出になるだけでなく、子どもの成長や日本の文化を祝うことにもなります。

ぜひ、この記事を参考にして、楽しく着物を着られるようにしましょう。

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