着付け師になる方法について解説!そもそもどのような仕事なの?
お祝いごとや冠婚葬祭の際、今でも着る人が多い「着物」。しかし着物は自分で着ることは容易ではなく、専門のスタッフに着付けてもらうことが多いでしょう。着物を着付けてくれる専門のスタッフこそ、「着付け師」です。この記事では、そんな着付け師の仕事内容と、着付け師になるための方法を紹介します。
着付け師の仕事内容
それぞれの場面に合う着物の着こなし方や知識を持ち、着付けを行うのが着付け師です。普段着、花嫁衣装、撮影用、舞台用など、さまざまな種類の着付けをこなします。
デパートや着物専門店での着物の販売や、結婚式場、美容院、時代劇などの和装スタイリスト、写真館のスタッフやカメラマン、着付け教室の講師など、着付け師の活躍できる場は非常に多いです。
着付け師になるためには?
着物が好きで、着付け師になりたいと思っても、どうしたら着付け師になれるかわからないという方も多いですよね。着付け師として働く場合に必要な資格はありません。
つまり、独学で着付けを学び、着付け師として働くことが可能なのです。独学は、お金をかけずに、自分の好きな時間で着付けを学ぶことができるというメリットがあります。
しかし、着付け師として働きたいと思って就職活動をしても、着付け師としての技術を証明するものがないと、なかなか採用してくれないこともあります。
実は着付け師という仕事は、必要な資格はないものの、技術を証明するための資格があるのです。着付け師になるための一番の近道は、資格の取得でしょう。では一体どのような資格があるのか、具体的に見ていきましょう。
着付け技能検定
着付け技能検定は、厚生労働省が認める国家資格です。着付け技能検定は1級と2級があり、1級は5年、2級は2年の実務経験が受験資格となります。そのため、着付け師として5年あるいは2年経験を積んだ人が、さらにスキルアップするために取得する資格といえます。
着付け技能検定に合格すると、「着付け技能士」を名乗ることが可能です。
きもの免許
きもの免許は、文部科学省認可団体が推薦し、京都きもの芸術文化協会が発行しています。ハクビ総合学院で取得することが可能です。きもの免許は5級から1級まであり、4級は「きもの国際免許」を取得できます。また、1~3級は、看板を取得でき、自分で着付け教室を開くことが可能です。
着付け師
着付け師は、日本和装教育協会認定の資格で、長沼静きもの学院で取得できます。着付け師は3級から1級まであり、長沼静きもの学院で着付師養成科を1年間受講すれば、資格を取得することが可能です。
着付講師認定証
着付講師認定証は、花京都きもの学院で取得できます。3級では着物を普段着として美しく着るための中等科、2級はフォーマルシーンでの着物を学ぶ高等科、そして1級は自装と他装両方の技術を身に着ける研究科の認定試験を受験します。
着物着付け講師
着物着付け講師は、彩華文化学院で「きもの着付教授コース」を修了すると1級を取得できます。基本コースでは、着物着付け講師の5級が取得可能です。
プロ着付け修了証
プロ着付け修了証は、全日本着装コンサルタント協会の資格で、美保姿きもの学院で取得できます。美容院や式場で他装するときの技術である「着せ付け」について、24回の授業で習得できます。
着付けは教室で学ぶのがおすすめ!
着付け師になるためには資格取得が近道だとお伝えしました。そしてその資格を取得するためには、やはり着付け教室で学ぶのがおすすめです。ここからは、着付けを着付け教室で学ぶメリットをご紹介します。
着付けの正しい知識を得られる
着付け教室に通う一番のメリットは、着物と着付けについての正しい基礎知識をしっかり学べるということです。着物や着付けに関する知識はもちろん、着物を着用しているときの所作も学ぶことができます。
着付け教室の中には、定期的に着物イベントを開催して、実際に着物を着て過ごすことを体験できるところもあります。
資格が取得しやすい
着付け教室に通えば、資格の取得もよりしやすくなります。資格の取得を目指している方は、先ほど紹介した資格の中から、取得したい資格の受験ができる着付け教室を選ぶとよいでしょう。
仲間ができる
同じように着付けの知識を身に着けたいと考えている仲間ができるのも、着付け教室に通う大きなメリットです。仲間がいることで、お互いにアドバイスや質問をし合ったりできます。
それぞれの場面に合った着こなしで着物を着付けるプロが「着付け師」です。着付け師を目指す方は、着付け師としてどんな場面で活躍したいのかを考え、そこに至るにはどういったプロセスを踏むのが一番の近道かを考えましょう。
そして資格取得を目指すのであれば、自分が求める学びを受けられる着付け教室に通うのがおすすめです。着付け師に興味のある方は、この記事を参考に、着付け師への第一歩を踏み出してみてください。